リアルさがなくてなんか痛い

人ってそれぞれに違うのだなあと思います。私は気取った店、レストラン、地域が好きではありません。おしゃれなカフェっ?それって食パンと普通のコーヒーじゃない?って私には合いませんが、そういうのが好きな人たちもいます。本当に心から好きなら別にいいですが。

私は住む場所があればいいし、住所がどこじゃなくちゃいけないなんていうのもありませんが、そういうことにこだわる人たちもいて、そういう人たちが一生懸命に私ってこんなスタイルを持ってて、こんなに格好良く生きようとしているというアピールをされても魅力的には思えません。本人に元来スタイルと格好良さがあるならいいですが、本人にそういうものがないのに、あまりにそういうものが強すぎて自分が本当に情熱を感じるもの、好きなものさえ格好悪い、スタイルじゃないと排除してそれって格好悪い、バカに見える、何していいかわからないんですけどと言い続けている人って多い気がします。

人にスタイルがあるね、格好いいねって評価されるために選択するなら、私のようにそんなの嘘くさいし、面倒くさいという人間にはどうでもいいことなんですが、私には自分を本当の意味で大事にして尊んでいるようには思えませんし、リアルさがなくてなんか痛いなと思います。自分にないにも関わらずそんなにスタイルと格好良さがそれほどまでに魅力的なキーワードなら、ど根性と努力で実現して経験するしかないですね。行動して実現する以外、いつまでもうじうじ考え中でそれこそ魅力がないと思います。人生、どの道がよりよくなんてありません。どの職業がよりよくなんていうのもありません。だから、思い描くことがあるなら、努力で実現して経験すべきだと私は思います。スタイル、格好よい生き方って行くお店、住む場所、持ち物じゃなく、私には自分に正直に、そしてあらゆる状況に自分一人で鼻水垂らしても直面するということです。

伊藤仁彦